カチオン電着塗装のトラブルと解決方法
1.電着カチオンのお困りごとに黒色ジオメットがおすすめ
電着カチオンで以下のようなお困りごとがある場合、黒色ジオメットで解決できます。
・溶接部やエッジ部から錆びるのを防ぎたい
・袋形状や併せ形状の内部にも塗装がしたい
・耐熱耐食性が優れている表面処理を探している
・ボルトの篏合性に優れている表面処理を探している
・カチオン処理前のマスキングを廃止したい
2.電着カチオンの問題点と黒色ジオメットの特徴
電着カチオンの問題点
電着カチオンのメリットとして安価に処理ができる点がありますが、以下のような問題点もあります。
・溶接部やエッジ部から錆が発生する
・袋形状や併せ形状の内部に塗装ができない
・高温環境で使うと被膜が溶けるといったように熱に弱い
・ボルトの篏合性が悪い
・締結面をマスキングしないとトルクダウンの心配がある
黒色ジオメットの特徴
黒色ジオメットには、電着カチオンの問題点を解決する以下のような特長があります。
・溶接箇所、エッジ部、袋状内部にも被膜が形成される
・高い耐熱耐食性を持つ
・無機被膜のため、ボルトの篏合性に優れている
黒色ジオメットの耐食性
・基本耐食性:SST840時間以上(高耐食性表面処理)
・溶接部耐食性向上:ショットブラストで溶接部に塗膜形成(高耐食性処理)
・エッジ部や切断部の耐食性向上(高耐食性処理)
・電着塗装からの内面防錆性向上
3.黒色ジオメットのメリット
電着カチオン塗装では、袋形状・筒形状の内面に塗装できないことや、膜厚による螺子締結性が悪くなるなどの問題点がありました。
そこで当社は電着カチオン塗装の問題点を解決するために、黒色ジオメットを提案しています。
メリット
・黒色ジオメットへの切り替えにより、溶接箇所、エッジ部、袋状の内部にも被膜を形成することができ、耐熱耐食性が向上します。
・無機被膜のため、ボルトの篏合性も向上します。
・基本的な耐食性はSST840時間以上と高い水準で保たれます。
・溶接部ではショットブラストによって塗膜を形成し、エッジ部や切断面においても耐食性を向上させる工程が行われます。
・電着塗装からの内部防錆性能も向上させることで、製品の耐食性を確保します。
4.資料請求について
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当社は『表面処理のリーディングカンパニー』として薬剤販売から工程設計、設備設計等の生産技術開発、新技術への試験、評価等、表面処理に必要な機能を全て社内に持っています。
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